日本における近代広告の始まりは19世紀後半明治期に入ってからである。20世紀に入ると、マスコミュニケーションが発展、化粧品、食品、出版などの消費財広告が盛んに行われた。第二次大戦後はマスメディア、特にテレビが急速に発展し、それと連動するように広告、広告産業も飛躍的に伸びて、80年代後半から景気が上昇、バブル経済の時代へ入るが、この時期に広告費が著しく増加した。バブル崩壊後長期の景気低迷が続き、それまで成長を続けてきた広告産業も停滞した。現在、広告産は情報化・国際化・成熟化の中で変革期に立っている。
中国ではこの十年間に、軌道交通の地位と役割を強化したため、都市の軌道交通の計画・建設を加速し、地球環境問題で社会全体的になるべく地下鉄を利用するために線路も増加したので、バス中心の従来型公共交通システムから、軌道交通を中核とする交通システムへ移行した。それで電車内広告もますます発展している。去年(2006年10月)に中国を帰って電車内広告を見た後に、やはり日本の車内広告と違うと感じてから、日本の電車内広告と中国の電車内広告の歴史を含めて、自分で撮った写真を使って掲出場所、広告料金、広告内容、広告の表現方法を研究し、また中国の電車内写真内容も今中国の現状を説明する。
この研究内容はただ日本電車の車内広告と中国電車の車内広告の比較ではなく、写真から見える中国の現状も一緒に論じてみたい。