画像処理教材コンテンツの研究と開発 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
笹間 宏 ゼミ 平成19年度卒業論文
画像処理教材コンテンツの研究と開発
田邉 真斗

本研究では、本学の情報文化学科設置科目、「画像情報処理」の講義における、知識、理解を深め、基礎能力を高めるための補助教材として、オンライン上でいつでも何処でも学習することが出来る画像処理動画教材コンテンツを開発した。

教育(狭義では講義)において、対面授業が一般的であり、補助教材として教師はプリントなどを配布するが、近年ではコンピュータを利用した授業展開もなされており、教育の情報化が進んでいる。リッチコンテンツ(一方的な情報の配信ではなく双方向であり、音声や動画を取り入れたコンテンツ)がBtoBで使用される例がオンラインプレゼンテーションと呼ばれるもので、セミナーなどの講師の様子とパワーポイントなどの資料が同期するものがオンラインで閲覧できるもので、さらにそれが発展したものがPIP(Person In Presentation)である。これはプレゼンテーションのコンテンツに出てくるナビゲーターの背景にプレゼンテーションの内容がアニメーションで表示されるものである。

本研究では「画像処理」という分野を少しでも理解を深めてもらうためのPIPオンラインコンテンツを開発した。コンテンツ名を「e-LIP(e-learning system for Lecture on Image Processing)」と言い、画像処理の講義において導入部分で使用されることを想定しており、画像処理という分野を理解する上で知っておきたい基礎知識をわかりやすく解説した動画を見ることの出来るコンテンツである。

コンテンツを作る上で、見ている側の人のことを考え、文献を参考に理論的にも「わかりやすさ」を追求することによって「e-LIP」を画像処理という分野の導入部分で使用出来るまでのコンテンツとして完成させることが出来、私自身も「ユーザーの事を考えたコンテンツ制作」とは何かということを理解することが出来た。