立体視による錯視の知覚 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
笹間 宏 ゼミ 平成19年度卒業論文
立体視による錯視の知覚
高橋 健司

本研究では、立体視と錯視の知覚を同時に行うことによって、どのように見えるかを実験,検証する.実験方法としてはアナグリフ方式を使い,立体視を行う。アナグリフとは、赤と青のセロハンを貼った眼鏡で、立体的画像を見るものである.赤セロハンでは、赤の周波数のみを通し,同様に青セロハンでは,青い周波数のみを通す.これらの性質から赤の画像,青の画像をそれぞれ作成し,その画像を重ねあわせ,眼鏡を通して見ると、左右の画像が分離され、立体的画像に見える方法である.このアナグリフで、錯視に立体感をつけて実験検証する。錯視に立体感をつけるというのは、錯視自体をCGで立体化し、それに視差をつけて観察するということだ。本研究ではポンゾ錯視といわれているものをPOV-Rayで立体化して、観察・検証した。立体視の遠近感で錯視の大きさが違って見える効果が打ち消されるのではないかという仮説を立てていたが、結果としてその仮説を立証することはできなかった。