本研究では、コンピュータグラフィックスで作成した祖父母の部屋を、色や素材を変えることで生じるデザイン評価を行う。忠実に再現した祖父母の部屋のデザイン評価には、床の種類、照明の種類、柱や壁の素材をそれぞれ変えることで、どのような印象や効果が生じるかアンケート調査を実施した。
変化させた素材は床(畳、絨毯、フローリング)、照明(傘型、球体型、はめこみ型)、柱・壁(木製、コンクリート製、鉄製)の9つである。アンケートには、これらの素材をそれぞれ組み合わせ、計27種類の画像を用いて調査をした。更に27種類の画像に対し「都会風、明るい、派手、冴えた色、人工的、硬い、発展的、進歩的、開放感、異国風」の10項目の質問を5段階で評価してもらった。
アンケート調査によって得られた数値データから評価し、分析を行った。結果的に9つの素材のうち、どの素材の組み合わせでどのような印象を与えることが出来るのか(明るさ、西洋風、暖かさ、自然さ、またそれぞれの反対の印象など)を判断する基準を導くことが出来た。
本研究でのコンピュータグラフィックス作成にはShade 7を使用した。