本研究はマルチチャンネルにおけるマイクロフォンの配置条件を評価するために、グラフを用いて特性を可視化する方法を検討したものである。

マルチチャンネル録音において、マイクロフォンの指向性、本数、配置を決める必要がある。本研究では4本の単一指向性マイクロフォンを用いた場合の、マイクロフォン間隔に関する録音特性の違いを分析した。

そのために、音源からマイクロフォンに至るまでのインパルス応答を測定し、その二乗値を平面グラフにプロットすることにより収音特性を可視化することを試みた。マイクの間隔としては、間隔がない同軸上マイク、4本のマイクを中心から30cm離した場合と50cm離した場合の3通りの配置とし、音源方向を数点選び測定した。

実験の結果、収音特性の可視化はまだ十分実現していないが、この方法の効果を確認することができた。