この論文ではネットワークディスプレイを使った新しい学内サービスの提供を目的とした論文です。ネットワークディスプレイとは身近なところでは、銀行の為替相場や天気予報、街中や新幹線でのニュース速報に使われています。学内のパソコンから表示したい情報を入力し、即座に表示することができます。パソコンを設置する場所も学内ネットワークが使用できる環境ならば、入力することができます。これを使用することにより、今までよりも学生への情報を早く伝えることができ、ほかにも多岐に渡り用途が期待できます。
現在の東京情報大学では掲示板は正面玄関を入ってすぐに毎日更新される掲示板があります。この掲示板では主に教務課、学生課が連絡事項を伝えています。ほかにも携帯サイトでの掲示板があります。しかし、現在の掲示板では急な連絡事項、例えば、急に授業の教室変更や休講がある時に掲示板に書き込むことが難しいです。さらにエレベーターに乗る学生が必ずしも掲示板を見るとは限らないからです。そこにネットワークディスプレイを設置すると、前途したように入力した情報を即座に表示できるので、急な連絡事項を掲示板で伝えることも簡単です。従来の掲示板に重要連絡事項があるときにも、ディスプレイに『○○に関する重要な連絡があります。必ず確認してください』などのメッセージを表示することで学生の注意を掲示板に向けることができます。ほかにも、バスの時刻表を表示すれば、バスを利用する学生が次に来るバスが確認できます。
文化祭やスポーツ大会の他にも学内でのイベントや行事での連絡が従来よりも簡単かつ学生にも伝わりやすくなります。
この論文ではこのような使用例や実際に使う際のマニュアルを画像を交えての説明、トラブルシューティングといったものに、これからのネットワークディスプレイの可能性について論じています。