本論文は、グループ卒業制作として作成したPC用ゲームプログラム2本を実際に世に向けて公開するまでの経緯と、その結果を受け、総括として新たにPC用ゲームプログラム形式でゲームの作り方を説明するものを作成するまでの経緯と、私が担当したBGM制作作業についてレポートとしてまとめたものである。

昨今では個人が持てるコンピュータの性能がコンピュータゲームを作成するのに十分なものとなり、ゲーム業界に属していない人々でもコンピュータで自主的に「同人ゲーム」と呼ばれるコンピュータゲームを作る者が現れるようになる。その規模は大きく、現在では一つの市場を築いているほどである。今回の研究はその市場の流れに則し、まるで素人の状態からゲームを制作開始し、実際の作品配布に至るまでの体験を資料として残すことを目的としている。

なお、本論分には付録として今回私が制作したBGM数点と、各章ごとにグループとして制作したコンピュータゲーム・資料数点を添付している。