日本刀に携わってきた歴史と背景-構造の詳細と由来・文化の足跡- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
松田 喜好 ゼミ 平成19年度卒業論文
日本刀に携わってきた歴史と背景-構造の詳細と由来・文化の足跡-
田原 大輔

日本人に生まれてきたからには一度は興味をもったことがあるだろう日本刀。日本という国を此処まで築いてきたのは、日本刀を武器とした命懸けの戦による賜物であり、『自国の象徴』、もしくは『魂』とも云われてきた。見た目は細くて華奢だが、実際は真が厚く折れにくく、全身の輝くような光沢と他の国には無い際限まで研ぎ澄まされた鋭さがあることから、日本人の特徴を再現したと伝えられている由縁がある。

また、芸術的価値も高いので古来より他国からも多くの注目が浴びせられてきた。その結果、海外への輸出品としても高値で取引され、日本文化の一角を担ったと云われている。

私は日本の象徴ともいえる文化の一つを学ぶ事で、過去の私には無かったもの。自国の素晴らしさと誇りをもちたいと想った。昨今の若人は伝統や文化を軽んじる傾向が強く、その流れに乗ってしまう者が多く見られる。それに比例して失われつつあるものも増え、現代社会の波に呑み込まれているが、そんな時だからこそ持つべき思考概念を大事にし、精神を引き締める必要性を感じる。糧を得ることで、心に『誇り』という大木を根付かせ、揺るぐことが無い精神力・忍耐力を養い、それらが成就したら、今後の人生に活用できると存じ、この研究テーマに決めたのである。