甲州印傳 -歴史と製法- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
松田 喜好 ゼミ 平成19年度卒業論文
甲州印傳 -歴史と製法-
齋藤 博満

日本には色々な皮革製品がある。このテーマを選んだ理由は私自身がこの印傳の財布や筆箱をかれこれ11年位愛用していて興味があった。この卒論では甲州印傳を取り上げ、日本の皮革加工の歴史や鹿革などを調べてみることにした。

印傳は皮革製品を代表するものである。印傳は鹿革を使っている。昔ただ印傳といわれて現在は甲州印傳といわれている。理由の説明は追々やるとして甲州とは現在の山梨県のこと。甲州印傳といえば「印傳屋」。山梨県甲府市にある四百余年の歴史がある老舗だ。本店は山梨県の甲府市にあり、現在は東京と大阪にも直営店がある。「経済産業大臣指定伝統的工芸品」に指定されていて山梨県ではポピュラーである。

四百余年も歴史があり十分日本の伝統工芸品の一つに数えられるであろう印傳は、私の世代で知り得る者は今までいないし、私自身のイメージとしても年輩の人達がもつというのが強かった。

そんな印傳が近年若者のあいだでも人気だと聞いた。そこで印傳とは何か、最近の印傳はどうなのか、そして時代時代の移り変わりを経てどのように変わってきたかを知ることによって日本の文化或いは伝統の一部を垣間見ることができるだろう。

第1章では、日本の皮革の歴史についての年表。

第2章では、伝統的工芸品の定義、国指定或いは県指定の伝統的工芸品の条件。

第3章では、甲州印傳とは何か、歴史的背景、初代の創案者から主原料まで説明。

第4章では、甲州印傳の製法の説明。