最近はコンピューターグラフィックスの進化によりアニメーションや映画、テレビ番組、CMなどさまざまなところでCG合成が使われている。しかし一口にCG合成といってもいろいろな手法があり、どのような用途でどんな手法が使われているのかを調べていくうちに、キャラクターアニメーションに興味を持った。
キャラクターアニメーションは、現実には存在しない物、たとえば絶滅した恐竜や自分が考えたキャラクター、ロボットなどさまざまなものを動かすことができる。また存在してもなかなか撮影が難しいもの、たとえばミサイルやロケットの発射シーンなど、実写で撮影できなくはないもののなかなか難しく、もしできたとしても何回も撮影するわけにはいかないといったものがあり、そういうところに使われている。
この作品は、私がこのキャラクターを動かしてみたかったということをきっかけに作ったもので、CGの制作にはmayaを使い、ストーリーは、飛んでくる紙飛行機をキャラクターが追いかけ、紙飛行機に飛び移り、窓から飛んで出ていくというものにした。
しかし、走る、飛ぶなど私たち人間がなにげなく行える動作もキャラクターで表現しようとすると、ボーンという人間でいう骨を設定したり、またそのボーンの影響する範囲の設定や、動かしたときの腕や足の位置、傾きの設定などに大変な労力を必要とし、人間に近い動きにするまでに多くの時間を要した。また15秒という短い時間だが、枚数にして450枚のCGをレンダリングする必要があり、これにも大変な時間をかける必要があった。