セカンドライフビジネスは今後発展していくか [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小宮山 隆 ゼミ 平成19年度卒業論文
セカンドライフビジネスは今後発展していくか
尾沼 和哉

セカンドライフに興味をもったのは、最近ニュースなどでよく取り上げられていたからである。本屋に寄ってもセカンドライフ関係の本がたくさん出ていたので、読んでみると、仮想通貨を現実通貨に換金できる、制作物の著作権・所有権があるなど、今までのインターネットにないことがセカンドライフ内で可能になっていて、(今のインターネット社会に大きな影響を与えると思い)強く興味を持った。

今日本で大ブームのミクシーは、登録者が1000万人を突破した。ミクシーがここまで人気を得た大きな理由は、常に友人とのコミュニケーションがとれ、自分の居場所があることだった。人間付き合いが希薄になったと言われる現代社会だからこそ人とのつながりは欲しいものであり、インターネット上でも濃密なコミュニケーションがとれるという、今まであまりなかった性質が老若男女を問わずに評価され、爆発的な人気を得たのである。この成功によって、現代では人とのつながりを深くもてるツールが求められており、ヒットを生み出すことが証明された。セカンドライフではミクシーの要素に加えリアルタイムで双方向性のコミュニケーションを行うことができる。

セカンドライフの登場により、きっと近い将来、仮想世界をつかったビジネスが今より発展し、当たり前になる時代が来ると思う。もしかしたら今後セカンドライフ以上に良い仮想世界ができるかもしれないし、そちらが主流になるかもしれない。しかし、セカンドライフが実現させた制作物の著作権・所有権と、仮想通貨と現実通貨の換金は、今後の仮想世界に大きな影響を与えることは間違いないと思う。