情報大ステーション2006第24回「千葉都市モノレールで駅員体験」の制作 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成19年度卒業論文
情報大ステーション2006第24回「千葉都市モノレールで駅員体験」の制作
青木 保憲

この作品は、2006年度に、千葉県立千葉工業高校が行った企業インターンシップにおいて、千葉都市モノレール(株)での研修を体験した同校の二人の生徒について紹介したものである。

千葉工業高校は生徒のキャリア教育の一環として、生徒のインターンシップ体験に力を入れており、その派遣先企業は工業・製造分野にとどまらず、サービスや公共機関など幅広い。千葉都市モノレールは「タウンライナー」の愛称で知られる千葉市民の重要な足であり、懸垂型としては世界最長のモノレール路線を運行している鉄道会社である。同社では毎年若干名の千葉工業高校の生徒を研修生として受け入れている。

番組では、まず、高校生二人が、千葉都市モノレールの本社と車両基地をたずね、施設を見学する様子を紹介する。普段は立ち入ることのできない運行指令所に入り、そこですべての運行中の車両をコントロールしていることを学ぶ。次にモノレールの車体が格納されている検修庫に入り、モノレールのタイヤを車体の上から見たり、点検中の車両の運転室に入るなどをし、モノレールを間近に体験する。運輸部の石井指令長や、小出車両区長へのインタビューも行い、どのように安全な運行を行っているかを知る。いったんスタジオにもどり、千葉都市モノレールが主催した「モノレール祭り」の賑わいの様子もインサート映像で紹介し、市民と交流をしている姿を伝える。映像レポートの後半は、二人のインターンシップの模様をカメラが追う。本社に初出勤して挨拶し、仕事の概要や駅員としての心がけなどの話を聞いた。駅務員の制帽を緊張しながら被る二人。そして一人は千葉駅、一人は都賀駅に赴いて、3日間の駅員体験が始まる。券売機の裏側や、無人駅を監視しているモニターなど、普段見ることの出来ないモノレール運行の舞台裏を、研修して歩く。また、実際に売り上げの集計や駅の窓口に座ってお客様への対応を経験し、駅の通路を清掃するなどしながら、高校生は鉄道員としての仕事を真面目に学んでいく。そして研修は無事に修了する。最後にスタジオで、生徒の一人は「モノレールの安全な運行の裏側では、縁の下の力持ちとして働いている人がたくさんいることがよくわかった」と語り、もう一人の"将来は鉄道会社で働きたい"という生徒は、「将来の夢に一歩近づいたような気がする」と述べて番組をまとめる。

この作品で描きたかったことは、高校生が社会での就労体験を通じて成長する姿である。二人の生徒が見るもの一つ一つに眼を輝かせ誠実に学ぼうとする姿は、視聴者に感動をあたえたと思う。

この番組はインターンシップが平日に行われたこともあって多数のスタッフを動員することができず、私一人で高校生に密着しながらカメラを廻すことが多かったが、その結果として高校生の生の体験を間近に撮影することができた。それが効果をあげたところもあったが、カメラ1台ではやや素材となる映像が少ない所もあり編集では苦労した。本社見学の取材では複数のカメラを用い、1台のカメラが常に高校生に密着して彼らの実感を伝えるように努め、別のカメラがロングショットで施設全景を撮るなどして、場面を適切に構成することができたと思う。

この作品の評価については千葉都市モノレールの裏側を知ることが出来て、身近に感じることが出来た。というものが多かった。また、インタビュー時の技術面についての指摘があった。このような評価があったのは、ディレクターである私の指示の甘さやスタッフへの配慮が足らなかった為と考える。インタビュー相手の方やスタッフ・出演者ともっとコミュニケーションをとれば、より良い映像を撮影することが出来たと思う。

この作品の制作を通じて、取材先についてのリサーチ、現場における下調べなどがいかに重要であるかを、あらためて知った。特に一人で取材に赴く場合にはミスは許されず、計画的な取材をしなければならないということを学んだ。