オリジナルプログラムによる3次元座標分析ツール [東京情報大学] [情報文化学科] [平成19年度卒業研究概要集] [平成19年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
石井 政弘 ゼミ 平成19年度卒業論文
オリジナルプログラムによる3次元座標分析ツール
谷苗 裕一
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本研究は、従来の科学的分析作業を軽減、さらに発展させる目的でActionScript3.0を使用しオリジナルプログラムを作成したものである。従来までの作業では、生成された3次元座標ファイルをもとに、表計算ソフトでグラフ作成、3DCG作成ソフトでスティックピクチャーを作成していた。しかし、ソフトの多重起動や分析者自身のファイルの混同などの原因により分析の進行が妨げられることがあった。そのようなアクシデントを防ぎ、さらに分析結果をよいものにするために、本プログラム(以下、F3DG)を作成した。

F3DGは3つの機能から成り立っている。1つは3次元座標表示機能である。これは、3次元座標ファイルの数値をそのまま、表計算ソフトのような外観にし、表示するものである。後に説明するグラフや3Dに加工する際にエラーが起こることを未然に防ぐためのものである。

2つめの機能は、グラフ表示機能である。これは、3次元座標ファイルから数値を抜き出し、位置、速度、角度等の変化を計算し折れ線グラフとして表示するものである。このとき、すでに肘や膝などの重要なポイントが項目として用意されているので、手間を省き、作業の高速化が図られている。

3つめの機能は、3D表示機能である。グラフ表示と同様に、3次元座標ファイルからx,y,z座標を抜き出し、画面上にそれらを配置するものである。同時に、3次元座標のデータが複数である場合、動画として表示し、さまざまな角度から被験者のフォームを分析することができる。