佐倉惣五郎という名について、詳しい人はそちらの分野の人以外ではあまりいないのではないのだろうか。かの人物は、江戸時代に直訴を行い民草を助けたという代表的な義民である。しかしながら彼のことを書いた資料はほとんど存在せず、生まれ、育ち、果ては死んだ場所すら不明であるという人物である。
この論文の流れとしては、まず自らと惣五郎とがどうして関わりを持ち、調べるにいたったのかという経緯を紹介することにする。
次に彼の人となりを紹介し、彼はどのような人物で、どのように考えられているかを書いていく。彼の功績と彼の謎に包まれた出自に触れることによりこの後の考察においての基盤としていただきたいと思う。
次に本編である彼についての考察を行った。彼に纏わる伝説、彼が起こした直訴の年代などを考察していくことによって彼の農民としての本質に迫っていく。彼が崇め奉られた原因となる事跡がここでは紹介されていく。
そして最後に彼について縁のある土地と参考資料と得られたことをまとめて結びとした。
これらを以って佐倉惣五郎についての卒業論文となっている。