彼の描く作品には何とも言い表せない不思議な魅力がある。幼少時代より彼の関わった作品に多くの人は触れてきた。また現在もそうであろうと思う。私もその一人であるのだ。このテーマを選択した理由は、そんな彼が世に放つ作品や、彼の素顔とは如何なるものかを、深く掘り下げていきたい、追ってみたいと考えたからだ。
彼の生い立ちや、これまで手掛けた作品の紹介も兼ねて進めたものであり、今まで私自身が持っていた知識の再確認や、研究を進める上で、新たに得た知識や彼の魅力の秘密を私なりに検証、考察していった。始めは興味があるという単純な理由であったが、この論文を自身の手によって進めたことにより、新たな視点、角度で彼の姿、彼の描く作品を映し出せる自分を、感じ取れたことが最大の成果と言えるであろう。