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茨木 正治 ゼミ 平成19年度卒業論文
インターネットと就職活動
北 元子

インターネットの普及以来、私たちの生活は著しい変化を遂げた。2006年にはパソコンの世帯普及率は80%、個人のインターネット利用率は携帯電話からのみの利用者も含めると90%を超え、今や国民のほとんどがインターネットユーザーとなったのである。インターネットの利用目的はさまざまであるが、私たち大学生に多大な影響を与えたと言えるのが、就職活動におけるインターネット利用だ。本論文は、インターネットの普及が大学生の就職活動と企業の採用活動の双方に与えた影響を考察したものである。

大学生の就職活動において重要な役割を果たし、またインターネットの普及が就職活動スタイルにもたらした一番の変化として着目したのが、学生向けの就職活動サイト(就活サイト)についてだ。就活サイトは従来の推薦方式や求人票を使った就職活動から、自宅にいながらにして情報収集や各種申し込み等が出来る、という新しい活動方法へと学生を転換させた、非常に便利なツールである。また企業側からはブログの掲載などこれまで出来なかった新しい企業アピールの場として重宝されている。さらにモバイル版の就活サイトの登場で外出先でも新たな情報を得ることが可能となり、就活サイトは就職活動の必需品んになった。

このようにインターネットを利用した学生を応援するツールが誕生する陰で、インターネットを利用して就職活動をすることによって生じる危険性も高まっている。情報の選別の難しさや個人情報の流出の危険性といった問題を認識した上で、インターネットを上手に活用した就職活動方法を考えるべきである。