2006年5月、広末涼子出演で放送されたお茶のテレビCM。ビルの屋上でヨガのポーズをとるダンサー達のその中で、1人だけ気持ち良さそうに何かを飲むポーズをとる。そして、印象的なキャッチコピーで締めくくられる。「広末涼子、浄化計画。はじまる。」
しかし、わずか2ヵ月後にこのキャッチコピーは変更された。その背景には、「"浄化"という言葉がデトックス商品や医療品などを暗示し、消費者に誤解を与える」という問題があり、「薬事法に違反する恐れがある」という指摘を東京都から受けたためだった。
この問題をきっかけに、『キャッチコピー』という存在に興味を持ち、卒業論文のテーマとした。
キャッチコピーは私達消費者にどのような影響を及ぼし、効果をもたらすのか。また、キャッチコピーの変遷を辿り、キャッチコピーと時代背景の関係を見ていく。そして、キャッチコピーにまつわる法規制では、どのような法律によって消費者は守られているのかを調べていく。
今までは何気なく見ていたキャッチコピーだが、今回の卒業論文を通してさまざまな観点からキャッチコピーを見ることが出来、さらに興味深いものとなった。