webサイトの歴史はそう古くはなく、1995年から始まったと言ってもいいだろう。当初、それは持っていればすごいものだったが、すぐにそれは持っていて当たり前になる。そして、他社より目立つものが追及されるようになった。しかし、それだけではユーザーを確保できなくなり、使いやすさといったユーザビリティが注目さるようになる。現在ではWebサイト上で社員採用のエントリーなどを行う企業も少なくなく、持っていて当たり前で、興味があればまずWebサイトを調べる、ということが常識化してきている。H TMLとGTFやJPEGといった画像のみの時代から、JavaScriptやスタイルシート(CSS)、XHTML、そしてFLASH。様々な言語とツールが開発され、静止画だけではなく動きも含め、非常に自由どの高いデザインWebサイトを作ることが可能となっている。その時代の中で、老若男女問わず、誰にでも見られ、その企業を判別する材料の一つとして大きな力を持つ、企業のWebサイトデザインとはどういったものだろうか。個人でも自由に、簡単にWebサイトが持てる今、『企業の』Webサイトにおけるデザイン、構成は重要になってくるのではないだろうか。企業のWebサイトデザインには何か、決まった傾向や型、流行り廃りが存在するのだろうか。そして、それはユーザーにとって見やすく利用しやすいといえるものであるのだろうか。本論ではWebサイトの歴史を追うとともに、現在の企業Webサイトにおけるデザインと構成の傾向を調査し、論じていく。