アートアニメーションとCG融合の実践研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成18年度卒業研究概要集] [平成18年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
安岡 広志 ゼミ 平成18年度卒業論文
アートアニメーションとCG融合の実践研究
浅沼 祐

コンピュータグラフィックの技術が急速に発展してきた近年、多くのアニメーションでコンピュータグラフィックスが利用されている。本研究ではアートアニメーションとコンピュータグラフィックスとの融合による表現の拡大を目的としている。前述したようにアニメーションの分野ではコンピュータグラフィックスの利用が一般化しているが、ストップモーションアニメーションなどのアートアニメーションの分野では、制作者独自のノウハウや経験により製作されているものが多い。製作のプロセスが一般化しないため、大幅な作業工程の短縮や向上がなされない。そのため、アートアニメーションの域に収まり続けているのではないかと考えられる。本製作での経験や、コンピュータグラフィックスとの融合のプロセスを1つの形として提示する事も本研究の一つの目的とする。

モデル(キャラクター)に使用する素材に油粘土を選択したのは、柔軟な素材を使用する事で表現の幅を広げるためである。特に油粘土を使用したクレイアニメーションでは、メタモルフォーゼといった形状が球から立方体へと変化する様な独特なアニメーション表現が、容易に実現出来るという点が上げられる。

第一章では、代表的なストップモーションアニメーションの種類と概要を述べると共に、本論文における製作物の位置づけを述べる。

第二章では、ストップモーションアニメーションにおける撮影技術の研究結果を述べる。

第三章では、アニメーションでの表現において重要な役割を持つ「表情」についての研究結果を述べる。

第四章では、本論文における製作物の簡単な製作手順を述べた後、実際に作った製作物の解説をする。