ゲームセンターには、ありとあらゆるゲームがある。このゲームセンターという施設からいろんなブームが発信されている。「ストリートファイター2」などの格闘ゲームのブーム、写真プリントを気軽に撮ることのできる「プリクラ」は女子高生にブームをよび、「ビートマニア」や「ダンスダンスレボシューション」などの「音ゲー」もブームになりよくニュースなどに取り上げられていたことを覚えている。ゲームセンターに関わらず、ゲームというものがブームになることが現代において多いことが確かだ。そのブームになりやすいゲームを取り扱っていることによってゲームセンターの人気が落ちないのだろう。
とはいっても昔と違って現代では、ゲームセンターに行かなくても、家でいろいろなゲームが遊べるようになった。例えば前に述べたようなゲームセンターにだけあった格闘ゲームや「音ゲー」などが、一般ゲームとして売られ、家にいながらプレイできる。また、パソコンやゲーム機を使い、インターネットを通じて他の人ともゲームを共有することもできる。携帯電話にもカメラがあるわけだから「プリクラ」にこだわることもない。ゲームセンターに行かなくても、そういったゲーム空間が日常化してきている。そういった中でも、ゲームセンターがなくなることがない。それはなぜだろうか。
私はゲームセンターによく出入りする。その理由としては、暇つぶしということが多い。それは一人でも多人数でもだ。ゲームセンターにあるクレーンゲームの景品を見るだけでも暇つぶしにもなるし、欲しいと思えばプレイする。他の人がゲームに挑戦しているのをみているのも面白い。このように一人でも、多人数でも、気軽にその空間に出入りすることができるのが魅力なのではないだろうか。一つのゲームに固定せず、その空間にはありとあらゆるゲームがあるわけだから多少時間つぶしにもなるし、そう飽きない。人通りの多いゲームセンターであれば、「プリクラ」やクレーンゲームをゲームセンターの入り口から見えるように設置し、景品につられて入る人もいるだろう。ゲームセンターも人が気軽に入れるように工夫をしている。ゲームセンターは、なくならないのではなく、なくならないように努力しているともいえるのかもしれない。人が興味引くものを敏感に察知し、それをゲームとして、また、誰でも楽しめるように内装も変化させていっている。
私は、楽しいものを数多く発信させ続けているゲームセンターにとても興味を引かれた。私からすれば、ゲームセンターは小さなテーマパークのような感覚である。もはや、私だけがこのように思っていることでもないのではないだろうか。そういったゲームセンターへの好奇心によりこのテーマで卒業論文を書こうと思った次第である。
まず、ゲームセンターの歴史を見ていき、どの時代にどのようなブームが起きたのか。それによって子供から大人までどのような変化があったのか。
また、今後街の人がゲームセンターに求めるものがなんなのかを論じていく。そして、現代においてゲームセンターがどのように必要とされているのかを結論としてゲームセンターの存在意義を出したいと思う。