スーパー戦隊シリーズはどうしてリーダーが赤なのか? [東京情報大学] [情報文化学科] [平成18年度卒業研究概要集] [平成18年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
富山 英彦 ゼミ 平成18年度卒業論文
スーパー戦隊シリーズはどうしてリーダーが赤なのか?
片峯 菜美子

スーパー戦隊シリーズとは、1975年にスタートした特撮ヒーローテレビドラマシリーズの事である。2006年現在では轟轟戦隊ボウケンジャーでなんと30作品目を迎えるという。

同じ特撮シリーズ変身ヒーローものとしてウルトラマンや仮面ライダーがあるが、その二つとは大きく違う点がいくつかある。

赤、青、黒、白、黄、青、桃など個々がカラフルなスーツを身にまとい、3〜5人のグループで戦う。つまり1人ではなく、複数の変身ヒーローが敵と戦うという点だ。これは漫画やアニメではよく見られる傾向であるが、特撮ヒーロー番組では複数の戦隊ヒーローものはいままであまりなかった。それをスーパー戦隊では、一人の人間がオールマイティーにすべてをこなすのではなく、欠点を補いながら力をあわせて敵を戦うという点でドラマ性が生まれる、という大きな特徴が出た。ドラマの中ではその特徴を生かして個人でのミスや突出した行動によってチームワークに乱れが生じて任務に失敗し、大ダメージを負ってしまうという話もしばしば見られる。

もう一つの特徴としては、たいていリーダーがレッドカラーである事だ。ちなみに初代スーパー戦隊シリーズ「秘密戦隊ゴレンジャー」から例を述べると、リーダーは熱血漢のアカレンジャー。 クールなライバルアオレンジャー。力持ちでカレーが大好きなキレンジャー。紅一点のモモレンジャー、そして最年少のミドレンジャー。飲み会などの会話の中でも、「戦隊ものに例えるならあの人は赤だよね。」「あー、分かる分かる。そんな君は黄色かな?」「えー、嫌だー!」なんて話を一度はした事がある。

ではシリーズを通してどのような色のキャラクターがいるのか、黄色は大食漢や太っているイメージがあるが、本当にシリーズを通してみてみるとどうなるのだろうか?