CGで制作した東京情報大学キャンパスの3次元空間の景観を用いて、色や形を変えたことで生じる景観を評価する研究を行った。
CGの作成には、3次元CGソフトウェアのPOV-Rayを使用し、東京情報大学の代表的建物である1号館から7号館までの校舎と、大学内にある木、ベンチ、外灯などを組み合わせて東京情報大学の景観を表現した。景観の評価には、作成したCG画像で1号館(本館棟)の色や、木の数、道幅を変えることによってどのような感性を持つのかアンケートを実施した。得られたアンケート結果を基に、色の特性などを考えながら評価し、分析した。
第一章では、本研究の目的とその方法について述べる。第二章では、景観感性評価を行う上で知っておきたい色の基本的な知識と、色の相対的な性質について説明する。第三章では、CGの基礎知識と、作成したCG画像について画像を示しながら述べていく。第四章では、CGで作成した東京情報大学の画像を用いて実際に1号館の色と、木の数と、道の幅についてシミュレートし、アンケートを取り、得られたアンケートの結果を基に評価分析を行う。
最後に第五章で、これまで行った研究をまとめ、課題や、やり残した課題について述べる。