カラーユニバーサルデザイン-だれにでも見やすい配色を目指して- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成18年度卒業研究概要集] [平成18年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
笹間 宏 ゼミ 平成18年度卒業論文
カラーユニバーサルデザイン-だれにでも見やすい配色を目指して-
福田 雅昭

現在、世の中にはコンピュータの普及に伴い無限に近いほどのWebサイトが存在し、様々な人々に閲覧されている。各大学や企業などのサイトや官公庁のサイト。また、個人で運営するサイトに至っては星の数ほどに存在する。個人の日記であったり、趣味の紹介であったり、製作したイラストなどを掲載したりするなど内容は様々である。その中でも閲覧する側がそのWebサイトを閲覧する際にその人にとって文字等が見やすいサイトやとても見にくいサイトというものが存在することは確かなことである。ただ、見やすさや見にくさというものはその人々の感性によるものであり、ある人にとってとても見やすいものであったとしてもまた別の人が見たらとても見にくいものであることもありえるわけである。なぜなら、目で見る色の見え方や感じ方がみな違うからである。

本研究は個人によって見え方が違うということからできるだけ多くの人がWebサイトを閲覧するに当たり快適に見やすく感じてもらえるような色の配色を考えていきたいという思いからはじまったものである。色はWebサイトに限らず様々な場面で情報を送る際にとても重要な要素を持つ。例えば、学校の授業では重要な事柄が出てきた際には黒板の文字を赤いチョークで書くことが多いだろうし、電車の路線図などもいい例だろう。そういった、見やすさに多大な影響を及ぼす色の組み合わせについての研究をするものである。具体的には第1章ではそもそも色とはどういったものなのかを説明する。第2章では眼の仕組みを述べ、第3章で色盲について説明する。これは見やすさや見え方が人によって違うことを述べていきたいからである。第4章では文字色と背景色の組み合わせを示し、どういった配色がよいのかをアンケート調査の結果考察をしている。最終章である第5章で研究のまとめを行っている。