Flangerエフェクトの研究 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成18年度卒業研究概要集] [平成18年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小泉 宣夫 ゼミ 平成18年度卒業論文
Flangerエフェクトの研究
石田 昌裕

概要

Flangerとは時間制御系エフェクトの一種でディレイエフェクトを基礎に発生したエフェクト、エフェクターの総称である。Flangerは初め、オープンリールテープレコーダーに走行ムラを作ることで効果を得ていた。現在はエフェクター内の電子回路によりディレイエフェクトに変調をかけることを原理とし、効果を作りだしている。Flangerの特徴はエフェクトをかけた音が「ビヨンビヨンビヨン」や、「シュワワワ〜ン」といった独特なものに変化をすることである。こういった変化はFlangerをかける時のパラメーターである、フィードバックやディレイタイム、デプスといったもので操作できる。本研究ではこのFlangerの周波数特性を分析するために、サイン波を利用し、Flangerがサイン波に与える効果を波形で分析した。結果サイン波にFlangerをかける前と後では波形が大きく変調し、左チャンネルと右チャンネルの波形の山と谷が反転することが確認できた。Flangerの効果とは音の変調を与え位相を変化させ、音に空間的広がりと時間差を同時に作り出すエフェクトであることがわかった。