日本のロボットの歴史と文化面からの考察 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成18年度卒業研究概要集] [平成18年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
松田 喜好 ゼミ 平成18年度卒業論文
日本のロボットの歴史と文化面からの考察
木下 智明

今回の卒業研究はロボットについての歴史とその発展、偉業、そしてこれからを文化面から考察しています。前半は古来よりロボットがいかな道筋をたどって、現代の日本に息づいてきたのかという部分を深く掘り下げており、紀元前からさかのぼってロボットが実際の形を成すまでの所も詳しく調べ上げてみました。日本では「からくり人形」という機械仕掛けの道具もあって、そこからもロボットのルーツを垣間見られるのではないかと思い、焦点を合わせてみました。他にも様々な国においてロボットというものが認識されるまでを数々の作品から照らし合わせていき、今日にまで至った要因を調べて見ました。後半は日本においてのロボットという技術が発展する環境という点に関して取り上げてみました。日本人がロボットというものに対して、ここまで技術的な革新をもたらし、世界的に影響を与えてきたのか。その原因となったものは何なのか。日本に関連したサブカルチャーを中心に取り上げ、そしてそれによってもたらされた様々な技術がいかにして利用されているのかという点を深く追求してみました。日本のアニメ、漫画は「鉄腕アトム」をはじめとし、「鉄人28号」「マジンガーZ」「機動戦士ガンダム」と日本人の心に残る数々のロボット作品を手がけています。そういった点にも注目しており、これが日本人のロボットに関する意識を変えた一因であると私は考え、取り上げてみました。また、私自身も実際にロボットと触れられるイベントに直接赴き、そのイベントを通じて、ロボットがこれからどのような進化を遂げるか、また人間とロボット両者の在り方に関しても深く考察しています。ロボットが進化していく上での問題、そしてその問題に対して人間が今後どのような対策をしていくべきかなど、今後かなりの速さで発展していくであろうロボットに対しての課題についても、真正面から追及してみました。今後、人間とロボットがたどる道筋が光り輝くものであることを私は信じています。