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小宮山 隆 ゼミ 平成18年度卒業論文
フリーペーパーの未来
田中 慎吾

卒業論文のテーマをフリーペーパーに決めたのは、とある番組で「フリーペーパーについて」を放送していた事がキッカケである。意識して周りを見ると、意外とその存在が確認できた。個人的にも使用することがあり、いつの間に浸透してきたのか、どうして他のマスメディアに負けずに存在しつづけているのか、今後どのように世の中に影響を与えていくのか、フリーペーパーの過去・現在・未来を論じることにした。

まず、そもそもフリーペーパーとは何なのか、そこを追求するために、新聞や、チラシ、他のマスメディアと比較をしていくと、各マスメディアとの相違からフリーペーパーは、基本的に広告・チラシの集合体と考えられ、新聞やチラシ双方の役割と特徴をもっている媒体と考えることができた。

さらにフリーペーパーの現状と過去の歴史を比較していくと、新聞・チラシの中間と言う認識から、一部では現状「新たな第五メディア」という認識へと変化している事がわかった。関連の会社が新しく設立される等、経済への影響も大きい。

一方、フリーペーパーの隆盛が既存の有料雑誌を衰退に追い込んでしまっている面も確認される。

フリーペーパーは双方向性・自由性・独自性・無料等の「フリー」に当てはまるプラス面は多いが、信頼・責任と言う点で短所も指摘できる。改善するためには現在のフリーペーパーの長所を潰してしまう可能性があるため、今後のフリーペーパーの動向には期待と不安を抱いている。

フリーペーパーが新たなメディアとして認識されるにしろ、停滞の傾向を見せていくにしろ、現在の「フリー」を大切に守っていって行くことを願いたい。