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小宮山 隆 ゼミ 平成18年度卒業論文
モバイル機器のOSについて
椎名 秀平

私達が日々の生活において、欠かせないものとなりつつあるモバイル機器。

同じく私達の生活の一部となっているパソコンに共通する点は共にオペレーションシステム(略してOS)が入っていることである。

そして、今回私が調べたモバイル機器のOSとは携帯電話・PHSに代表され、他にもスケジュール、ToDo、住所録、メモなどの情報を携帯して扱うための小型機器、PDAやポータブルコンピュータ、最近話題の携帯ゲーム機PSP、NintendoDSなどにも組み込まれている。

パソコンのOSはWindowsやMacなどよく知られているが、モバイル機器のOSというと即座に思い浮かばないことが多いと思う。

そこで私は、モバイル機器に使われているOSのシェアの多くを占めるTRON(トロン)を中心に対抗勢力となるマイクロソフト、Linuxについて調べた。

色々調べた結果、モバイルOSの先駆けとなった、TRONが開発当初から今日のモバイル機器の「糧」となるものの構想をもっていたことへの驚きや、米企業との対立で技術大国日本が「失われた10年」を経験し技術停滞に陥っていた中でそれを打破する活路を開き、世界で一番使われるOSを生み出したことに感銘を受けた。

さらに、TRONプロジェクトの次世代に向けた企画「ユビキタス計画」ではどこでもコンピュータというフレーズのもと、コンピュータを人々にとってより身近なものにするというテーマのもとで全ての人の移動の支援を行うなど、コンピュータ社会の発展に期待の持てるものだった。