ドラマと映画の関係 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成18年度卒業研究概要集] [平成18年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
小宮山 隆 ゼミ 平成18年度卒業論文
ドラマと映画の関係
川邊 昭紀

最近、ヒットした映画がテレビでドラマ化されたり、逆にヒットしたテレビドラマが映画化されることが多くなっているように思う。このことに興味をもった私はこの二つの関係が映画・テレビ業界にどのような影響をもたらしているかについて考えた。昔からあったのか?それとも何かのきっかけでこの傾向は始まったのか?

まず映画・ドラマの歴史を調べた。文学作品、ベストセラー小説の映画化は以前からある。

ヒットしたドラマの映画化、ヒットした映画のドラマ化は最近になってからだった。テレビドラマの映画化は1961年10月4日1977年3月31日にわたって放送された刑事ドラマ特別機動捜査隊が最初であり、1963年に東映東京で製作され、劇場版2本が公開された。

最近の傾向を調べるため、映画のドラマ化では「今、会いにゆきます」「世界の中心で愛を叫ぶ」「海猿」、ドラマの映画化では「踊る大捜査線」「木更津キャッツアイ」「トリック」を例にあげ、ドラマと映画の関係について考えた。

両者の関係は、映画のドラマ化では、2時間の枠では描けない内容を描くことでよりストーリー性を重視した内容となり、ドラマの映画化では、ドラマの面白さをそのまま短時間に凝縮させることにより、映画館にドラマファンの足を運ばせることができる。このように密接になった二つの関係は映画・テレビ業界に相乗効果を与えることになった。