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乾 照夫 ゼミ 平成18年度卒業論文
新撰組について
都祭 智宏

新撰組とは幕末期に主に京都の治安維持を目的に活動したのち旧幕府軍の一員として戊辰戦争を戦った組織である。当時の京都守護職であった会津藩主の松平容保の配下に置かれ、池田屋事件などで京都に潜伏する過激派尊王攘夷論者の取り締まりにあたった。隊の規律維持のために用いられた局中法度などで粛清を行ったことや、「誠」の一字の隊旗や袖口を山形の模様で染め抜いた独特の羽織で知られている。近代兵器の前に敗れたが日本史史上、最大にして最強そして最後になる剣客集団で今も絶大な人気を持つ。また新撰組をテーマにした映画やドラマなども数多く制作されている。

まず私が新選組に関心を持った理由は団体や群像の魅力があるからである。また芹沢派との対立や局中法度書、伊東甲子太郎一派との対立、悲劇的な末路など様々なストーリーが浪士組結成から土方が戦死するまでのわずか数年間にあることも魅力の一つである。

この卒業論文の流れとして、「はじめに」では新撰組との出会い、何に関心をもち、なぜ卒業論文のテーマにしようと思ったのか等について約2ページにわたって書いてみた。

次に1863年の浪士組誕生から68年の近藤勇の死、までを「結成期」「最盛期」「衰退期」、そして局長の近藤勇が亡くなってから69年の土方歳三の死までを「その後の新撰組」「終焉」とした。このように新撰組の歴史を五つに分けて書いた。新撰組だけの説明では分かりやすく書くのには限度があったので「政局の流れ」についても書くことにした。「結成期」から「衰退期」まではやや大まかに説明して、「その後の新撰組」と「終焉」といった土方が中心となった近藤の死後の約一年間はより詳しく書いた。これは一年間で様々な出来事がありどれも重要だと思ったからである。

そのあとに生き残った隊士たちについてまとめた。永倉新八や斉藤一、島田魁といった古参メンバーだけではなく相馬主計や市村鉄之助といった重要な位置や仕事をしたメンバーにも注目してみた。

次に新撰組の歴史にはあまり関係ないが重要なことをまとめた。「新撰組」という名称やシンボルである制服、隊旗の由来、隊の編成はどうなっていたのか、仕事やお金はどうしていたのか、どんなところに住んでいたのかなどといった新撰組という集団の秘密や謎をまとめてみた。そして最大の疑問である、なぜ今も根強い人気があるのか、その魅力についても考えてみた。

そして最後に新撰組の大まかな歴史が分かる年表と、この卒業論文を書くにあたって参考にした本やホームページについてなどを記載した。

これがこの新撰組についての卒業論文の大まかな流れとなっている。