ヨーロッパのファッション界で「痩せ過ぎのモデル」が問題になった。青少年の健全な育成のため、基準値を満たさない、不健康そうなモデルはショーには出さないといった話のようだ。日本のモデル業界にも波紋をもたらした。賛否両論ではあると思が、デザイナーの服を着こなすために、ガリガリに痩せたモデルは、果たして、ファッションモデルとして正しいのだろうか。
細いほうがキレイ、かわいいという観念の定着から、ファッションショップのマネキンは細く、ヤングファッションの基準サイズはますます細くなっているように感じる。綺麗に、カッコよく着こなすためには、服のサイズに合う体型になるため痩せなければならない。女性なら誰もが感じることであろう。特に、他人の目が気になる10代20代の若者であれば、尚更そうだろう。キレイに、カッコよく着こなすモデルは、女性の憧れなのである。
このことから、従来からあるテレビや雑誌、広告などの視覚的なメディアがどのような影響を与えるのか、ファッションモデルと女優といった観点から、小中高生の少女たちに及ぼす影響について考察したいと思う。