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安岡 広志 ゼミ 平成17年度卒業論文
衣服(ファッション)から入って見えた存在する錯視たち
稗田 容子

私たちには目、耳、手、口、鼻がある。これらは私たちが生き、そして生活していく上でとても重要な役目を果たす。

その目、耳、手、口、鼻で感じる、すなわち五感とは、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚のことである。これが動物や人が外界を感知するための多種類の感覚機能のうち、古来からの分類による5種類だ。

人間や動物は目や耳、などを使って自分のまわりの状況を知覚している。しかし普段見慣れているものが状況の変化によって異なって見えるといった現象が起きることがある。このような不確かな感覚の大きな原因の1つが「錯視」である。

人間は視覚・聴覚・触覚によって、外部情報の95%を得ている。とくに視覚を通じては、87%もの外部情報を入手しており、人間にとって視覚系は情報を得る上で最も重要なものであると言える。

視覚には様々な種類があるのだが、ここでは色彩に対する錯視を始め、デザインの錯視や明暗の錯視などの身近な錯視について少しずつ述べていく。