東アジアにおけるメディア産業がどのように形成、発展し地域社会の変容に関連するのか、その実態を解明することを目的とする。と同時に日本や欧米のメディア産業が東アジア地域に与えた影響や事業の発展過程についても分析を進める。
20世紀に登場したメディア媒体の特徴はインターナショナルないしトランスナショナルな性格を持った電子メディアであったという点である。だが、ハリウッド映画が東アジアに配給されるに伴って地域社会のライフスタイルがどのように変容し、人々の生活をどのように変えたのかなど研究を行いたい。
本研究はこれらの点に留意しながら日本、東アジア、欧米などのメディア産業を解明していくと同時に、メディアと人々のライフスタイルの関わりについて検討を加え、その誕生からトランスナショナル的な要素を秘めたメディア産業の分析を行っていくものである。