『いいやま七福神めぐりの現状』 -理想と現実のギャップ- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
富山 英彦 ゼミ 平成17年度卒業論文
『いいやま七福神めぐりの現状』 -理想と現実のギャップ-
水野 優希

長野県の北部に位置する飯山市は「信州の小京都」とも「雪国の小京都」ともいわれるほど、寺院の多い土地である。そんな飯山市には寺院の多さを利用した観光がある。それが「いいやま七福神めぐり」だ。

そのいいやま七福神めぐりがいつからあるのか。なぜできたのか。なぜ七福神なのか。いいやま七福神めぐりができたことによって何か変わったことはあるのか。実際にめぐっている人はどのくらいいるのか。めぐっている人たちはどこから来ているのか。いいやま七福神めぐりを何で知ったのか。どんな広告をしているのかなどの様々な疑問を明らかにしていく。

この論文はアンケート調査とインタビュー調査の結果を元に書き進めている。第1章でまず七福神の説明と全国の七福神めぐりを紹介。第2章でインタビューでわかったことをもとにいいやま七福神めぐりを説明、作った目的・経緯を明らかにし、同時にいいやま七福神めぐりの舞台である各お寺・神社等を紹介している。第3章ではアンケート結果・インタビュー結果をもとに商工会議所の抱くいいやま七福神めぐりの理想と観光客の現実を比較し分析している。

私は、商工会議所がいいやま七福神めぐりを作った目的や抱く理想と、実際に飯山市を訪れる観光客の数や訪れる目的や滞在時間などの観光の現実とのあいだに大きなギャップがあると予想した。そのギャップの大きさや問題点などを明らかにすることがこの論文の目的である。そして、問題をどのように改善していけばよいのか、問題点について商工会議所はどのように考え対策を練っているのかを踏まえて、これからのいいやま七福神めぐりのありかたを提言している。