千葉県立松戸秋山高等学校における高校生活-生活の実態とこれからの指導について- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
富山 英彦 ゼミ 平成17年度卒業論文
千葉県立松戸秋山高等学校における高校生活-生活の実態とこれからの指導について-
林 義倫

千葉県立松戸秋山高等学校は、私の母校である。部活動も勉強も至って普通の公立高校である。

私は在学中、野球部に所属し日々練習に打ち込んでいた。辛い事もたくさんあったが、部活をやっている時は充実感に溢れていた。それは上手くなりたいという「目標」を持って生活していたからである。また部活をやっていて常に学校にいたため、他クラスや先輩後輩、他の部活の友人がすぐに増えていった。そのため生活はとても充実していたし、友人に聞いても同じ答えが返ってきた。

しかしながら周りには部活をしている生徒もたくさんいたが、「アルバイト」をしている生徒もいた。学校生活には満足しているが、アルバイトをしたい気持ちも少しある。そういう気持ちを持っている部活動に加入している生徒は、少なからずいたはずである。

逆の立場ではどうだったのか。アルバイトをしている生徒は、部活動に対して「部活動をやればよかった」「やりたい」と思ってはいなかったのか。私の在学中はアルバイトをしている生徒が極端に少なかったので、そのような話は聞かなかった。

では今はどうだろうか。私は、時間がある時には部活にも顔を出したり、昨年6月には教育実習でもお世話になった。その時に、全ての部活動ではないが、部活動の活動時間や活動人数が少なくなっていると感じた。実際に松戸秋山高校野球部も、私が在籍していた時より人数は少なくなっている。そして学校が終わると同時に、多くの生徒が帰宅していくのを何度も見た。実際、教育実習中に話を聞いてみると、私の在学中よりはるかに多い生徒が、アルバイトをしていたのである。

「現在はアルバイトをしている学生の方が、高校生活の満足度は高いのではないか」という仮説を検証するために、実際に松戸秋山高校の生徒にアンケート調査を行い、現在の実態と、これからの学校と生徒について考えた。