靖国問題から見るメディアと世論と政治の動向 〜2004年11月26日「朝まで生テレビ」検証〜 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
富山 英彦 ゼミ 平成17年度卒業論文
靖国問題から見るメディアと世論と政治の動向 〜2004年11月26日「朝まで生テレビ」検証〜
佐野 恵一

政治を動かすものは何だろうか?

民主主義国家である日本において、日本の中枢であるところの国会、国会の総意によって選ばれる、リーダーたる内閣総理大臣。内閣総理大臣が日本の決定の最高責任者であり、その最高責任者は民意によって選ばれるものだ。ではその最高責任者の決断は、果たして総理大臣の一存によるものか。総理大臣の「Yes or No」の決断基準は実際何に拠るものだろうか?

それは世論ではないだろうか。

TVのシェアは、言うまでも無く広い。そして不特定なインターネットのホームページと違い、我々はTVに大きな「信頼」を寄せている。これは長い年月を経てTVという巨大メディアが培った、大いなる功績ということが出来るだろう。

さて、以上の仮定から私は、「TVで発信される言論」が非常に世論に対して高い影響力を持つものではないかと推測した。

そこで今回は「小泉総理の靖国神社参拝」というテーマから、TV番組、世論、そして政治の動向という一連の流れを追うべく「朝まで生テレビ」のある一回分の放送を分析してみることにした。

パネリストの立場、意見、そして司会者の発言など一つ一つ徹底的に分析していく。最終的にこの日の討論内容が世論、そして小泉総理の政治、外交にどういった影響を与えるのかを分析するのがねらいだ。