2005年5月末からおよそ100日間、私は国際NGO Peace Boatの船旅で地球一周をしてきた。その際に撮影した映像を用いて、現地で見たものを紹介する映像を卒業制作作品にしようと思い、ビデオカメラを携え、出発した。
撮影は船の寄港地である街を中心におこなったので、それぞれの国の広範囲な状況を紹介するものにはなっていない。しかし私の目で直接観察した現地の人々の暮しや国情などをレポートすることができたと考えている。この旅は私にとってかけがえない経験であり、自分の視野をひろげるすばらしい100日間であった。この思いを、映像を通して受け止めていただければ幸いである。
訪れた国の国情や気候によって映像撮影が困難な場合や、手振れ等によって見にくい映像もあり、こうした状況が映像にも表れている。しかし、それもその時の自分の状態を表していると捉えて頂けると幸いである。また地球一周の船旅で撮影したので撮り直しが利かないこともあり、説明不足な場面もあると思うが、お詫びしておきたい。
この映像作品では、以下の国(寄港地)を順に紹介している。
日本(横浜、神戸)、中華人民共和国(香港)、ベトナム(ダナン)、スリランカ(コロンボ)、ヨルダン(アカバ)、スエズ運河、エジプト(ポートサイド)、ギリシャ(ピレウス)、イタリア(カタニア)、スペイン(バルセロナ)、フランス(ルアーブル)、ノルウェー(ベルゲン)、アイルランド(ダブリン)、アメリカ(ニューヨーク)、ジャマイカ(モンテゴベイ)、パナマ運河、コスタリカ(プンタレナス)、メキシコ(アカプルコ)、カナダ(バンクーバー)、アメリカ(アラスカ)