映像表現によって、日本とアメリカの文化の相違 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
高津 直己 ゼミ 平成17年度卒業論文
映像表現によって、日本とアメリカの文化の相違
愛原 緑

最近では、日本の映画をハリウッド映画としてリメイクした映画が流行になっている。有名な映画で言えば、「七人の侍」(1954)と「荒野の七人」(1960)、「ゴジラ」(1954)と「GODZILLA」(1998)などであり、また最近では、「リング」(1998)と「ザ・リング」(2002)や「呪怨」(2002)と「THE JUON 呪怨」(2004)などホラー系映画などもリメイクされるようになってきた。

このように、数多くなってきたリメイク映画ではあるが、どの作品もオリジナルと全く同じ映画はない。映像の表現が異なっていたり、ストーリーが若干変わっていることもある。制作者(国)が違うのだから当たり前だが、それらが異なっているのは、映像作品として受容される国や地域の文化が異なっているためであると私は考えた。

そこで、日本でも高く評価された「Shall We ダンス?」(オリジナル版・1996)と、一昨年ハリウッド版として制作された映画「Shall we dance?」(リメイク版・2004)の映像表現やストーリーの似ている点、違っている点などの比較・検討をおこなった。この結果、映像表現の背景にあると思われる日米の文化の違いが明らかになった。