モンゴルにおける日本語教育 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
柴 理子 ゼミ 平成17年度卒業論文
モンゴルにおける日本語教育
積田 玲

日本とモンゴルの関係は近年急激に親密化している。その背景にはモンゴルの市場経済化がある。日本とモンゴルの外交が樹立されたのは1972年であるが、当時はモンゴルの新ソ路線により、日本との関係は良くも悪くもないといった状態であった。1974年に日本とモンゴルの間で文化交流取極がなされ、文化交流が活発になり始め、さらに1990年のモンゴルの市場経済化もあり日本とモンゴルの関係が深まり始めた。そのような中でモンゴルにおける日本語教育が活発になり始めた。語学というのは文化交流を行ううえでとても重要になってくる。それを学ぶというのは文化交流の第一線といえるとても意欲的な交流であろう。

本論文はまず第1章で世界の国々の日本語教育の現状を見ていく。世界での教育機関数、教師数、学習者数の状況と学習目的、問題点をまとめた。また、日本語学習者へどのように教育が行われているのかもまとめた。第2章ではモンゴルの日本語教育を背景や教育制度をまとめたうえで教育段階別に日本語教育の現状を見ていく。第3章では日本とモンゴルの日本語教育においての交流と日本語教師の資質をまとめた。本論文ではモンゴルにおける日本語教育をベースに、そこに欠かせない日本語教師という職業についても触れており、モンゴルにおける日本語教育の状況や日本語教師の資質からモンゴルにおける日本語教師の役割を述べている。