都市景観における屋外広告 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
笹間 宏 ゼミ 平成17年度卒業論文
都市景観における屋外広告
宮藤 圭佑

屋外広告物は通行する人などにとって商品やサービス、目的地の所在などについての情報を提供してくれるものである。現在の都市には様々なものが氾濫していて、地域のシンボルとしてとらえられるなどの良い事例もあるが、都市の景観においてマイナスの要素として注目されることも多い。 本論文では快適で魅力的な都市景観をつくるために屋外広告物をどのようにするべきかを明らかにすることを目的に次のような調査を行った。 わかりやすさ、周囲との調和、印象などについていくつかの屋外広告物のある風景の写真を用いて、景観評価アンケート調査を実施し、その結果などから、写真の屋外広告物が景観との調和、広告効果などの様々な点においてどのように評価される傾向にあるのかを分析した。 また、屋外広告物の種類、特徴、期待できる効果や行われている取り組みなどについて参考資料などで調べ、現状の屋外広告物の改善するべき点や対策などについて論じている。 アンケート調査の結果では、色彩による影響が評価に大きくあらわれた。また、広告としての効果と景観への配慮の両方を満たすのは難しく、そのような広告はなかなか存在しないことがわかった。