今日、我々のコミュニケーション手段として携帯電話がよく使われている。その中でも主機能である電話よりも、メール機能を使う機会のほうが多いのではないだろうか。例えば、忙しい中での連絡手段であったり、一度に大勢の人々に連絡を取りたい時の手段として使われていたりするが、そのような時にメール機能は非常に役に立つ。更にパソコンを使ったコミュニケーション手段は、メールやチャットなどの文字コミュニケーションにほぼ限定されていると言える。その中でも難しいのが感情を表現するという事だ。口頭での会話であれば、相手の表情や手振り身振り、声の抑揚などで感情を表現する事が出来るが、文字コミュニケーションではそうはいかない。それを表現する手段として、顔文字や絵文字が作成された。現在ではこれらの顔文字や絵文字によってある程度の感情を表現する事は出来る。その表現手段を用いれば、文字コミュニケーションであっても、音声コミュニケーションと同等のコミュニケーションを取る事が出来るのではないか。この論文では、それを立証するためにアンケートを行い、その結果、現段階では完全なコミュニケーションを取る事は難しいが、文字コミュニケーションを充実させる事は出来るという結論を出したものである。