私が、坂本竜馬に興味を持ったのは、小学校の頃だった。
学校での歴史の授業などではなく、自宅にあった「おーい 竜馬」というマンガ本が、竜馬とのはじめての出会いだった。この「おーい 竜馬」は、今映画にもなり話題になっている、「あずみ」の原作者、小山ゆう氏と、武田鉄也氏との合同による作品になっていて、アニメ化にもなった有名作である。 この本を読んで、今までに知っている歴史上のどの人物よりも、坂本竜馬という一人の男に私が受けた影響はとても大きいものだった。
周りが、当たり前だと思っていることに疑問を持ち、自分の思ったとおりに行動する。周りからは、異端児扱いを受けるが、このときの坂本竜馬の思想は、現代人の思想と似ていて、平等な世の中を作ることであった。これは、坂本竜馬の出身地土佐藩が、他の藩に比べ、階級による差別がより厳しかったからかもしれない。
その後、小学校、中学校と、歴史の授業で坂本竜馬のことが取り上げられるものの、坂本竜馬が何をしたのか、2、3個覚えておけばよい程度のことで終わってしまっていた。だから、一度、坂本竜馬についてしっかり調べてみたいと思い卒業論文のテーマにこれを選んだ。