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小宮山 隆 ゼミ 平成17年度卒業論文
電力線通信の可能性
伊橋 直希

電力線通信とは電力線、いわゆるコンセントを利用してデータ通信を行う技術のことである。私は、この技術が実現されると、現在のネットワークのありかたが大きく変わってくるのではないかと期待して調べてみた。

近年、日本ではさまざまな分野で情報化が進み、ネットワークが必要不可欠な存在となってきている。社内LANやインターネットの利用、さらに屋内に限らず外出先などでもネットワークに接続することが容易になってきていることで、ネットワークの形は多様化している。そしてこれからはパソコンだけでなく、エアコンや洗濯機などの家電もネットワークに接続ができる次代へとなってくるだろう。

コンセントに指すだけでネットワークに接続ができるということは、ネットワーク通信において最も簡単で理想的な形であると思う。電気機器を利用する環境では、コンセントは必ずあるものであり、電話線のように使う場所が限られてしまうことはない。さらに新たに電話線などを引きなおす工事が不要で、既存の電力線でネットワークが構築できる。電力線によって家電がネットワークに接続されると、今まででは考えられなかったサービスが実現したり、ネットワークの幅が広がるはずだ。具体的にどのようなサービスが期待されているかとともに、実現に向けての課題や問題点も詳しく調べた。そして私なりに今後、どのような形で電力線通信が普及していくのかを考えてみた。