情報大ステーション2004第9回『響け!森のコンサート〜千葉県少年少女オーケストラ〜』(2004年8月27日放映)の制作 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成17年度卒業論文
情報大ステーション2004第9回『響け!森のコンサート〜千葉県少年少女オーケストラ〜』(2004年8月27日放映)の制作
玉野 義人

この作品は、「千葉県少年少女オーケストラ」について紹介したものである。同オーケストラは、1966年、都道府県レベルでは全国で初めて結成された少年少女オーケストラで、団員は千葉県内から集まった10歳から20歳までの青少年たち約160名で構成されている。国際的な音楽交流の場でも活発に演奏活動を展開するなど、わが国を代表するアマチュアオーケストラとして高い評価をうけている。

映像レポートは、千葉県文化会館の中での同オーケストラの厳しい練習風景からはじまる。そして、千葉の音楽教育に心血を注ぎ、同オーケストラをここまで育て上げてきた音楽監督の佐治薫子先生を紹介する。佐治先生とのインタビューのなかで、このオーケストラでは、ただ上手に演奏できるようになることに目的があるのではなく、オーケストラ活動を通じて豊かな人間関係が育まれ、人間的に成長できる場であることに大きな意義があることがあきらかになる。団員の高校生3名にもインタビューをおこない、オーケストラで学んでいることの喜びや、佐治先生へむけての感謝の言葉が語られ、佐治先生と団員たちとが、深い信頼関係でむすばれていることが示される。

つぎに、松戸市「森のホール21」で行なわれた同オーケストラのコンサートの当日となる。この日指揮をとった、世界的な名指揮者、井上道義さんによるダイナミックで魂のこもった指揮ぶりと、それに真剣にこたえようとする団員達との緊迫したリハーサルの模様をとらえる。そして公演本番となり、少年少女の演奏とは思われないほどの高い完成度の演奏が披露されて、会場は大きな拍手に包まれる。終演後の楽屋、興奮の余韻のなかの団員たちの笑顔には、強い達成感と大きな喜びがあふれる。

この番組の見どころとしては、まず、前半における千葉県文化会館での佐治先生ならびに団員高校生のインタビューの映像を並列的に構成しているところである。この場面によって同オーケストラの人間教育の場としての意義や、団員と先生との心の交流を描くことができたと思う。後半のコンサートの模様では、井上道義さんのユニークな指揮ぶりと、それに応えて素晴らしい演奏を披露する少年少女たちの演奏を紹介し、同オーケストラの水準の高さが伝わるようにした。

視聴者からの評価としては、「見応えがあった」、「臨場感を感じた」などの好意的なものが多かった。また、「コンサート会場での観客からのインタビューがほしかった」という意見もあった。

大学での勉強では学外に出て活動することはないだろうと思っていたのだが、このような番組制作を通じて、取材先に出かけ、ふつうなら接することがないであろう人々とコミュニケーションをおこない、いろいろな想いに触れることで啓発されるところが多かった。スタッフと協力して、ひとつのものを作りあげるというのは、とても良い体験であったと思っている。