情報大ステーション2004第25回『歩けや歩け!手賀沼ふれあいウォーク2004』(2004年12月17日放映)の制作 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
伊藤 敏朗 ゼミ 平成17年度卒業論文
情報大ステーション2004第25回『歩けや歩け!手賀沼ふれあいウォーク2004』(2004年12月17日放映)の制作
江尻 由香

この作品は、「柏市健康文化都市推進プラン・柏市市制施行50周年記念事業」として柏市が主催している「手賀沼ふれあいウォーク」に、2名の高校生レポーターと、大学生スタッフが体験参加して、当日のイベントや、道中の出会いなどをレポートしたものである。

「手賀沼ふれあいウォーク」は、手賀沼を囲む、柏市、沼南町、我孫子市が共催し、子供から高齢者まで、市民の皆で手賀沼の周りを歩くということを通して、"であい、ふれあい、ささえあい"の輪を広げながら健康増進をしていこうというイベントで、毎年、5,000人以上の参加者がある。

映像レポートは、ボランティアや地域の人々が出展する屋台やバザーでにぎわう会場紹介から始まる。開会式の模様や、準備体操の後、これから歩くコースを紹介する。コース別の団体が出発ゲートを出ていき、高校生も歩き始める。地元消防団のマーチングや、手賀沼の風景、参加者がウォーキングを楽しんでいる模様をレポートしていく。コースの途中で行われていた柏市と沼南町の合併記念カウントダウンセレモニーについても紹介し、手賀沼の環境を守るために日夜活躍している「テガレンジャー」にもカメラを向ける。ここで、柏市長の本多晃氏、沼南町長藤川清氏へのインタビューも行なった。ウォーキングはさらに続き、レポーターの2人は、一緒に歩いている周りの人たちとじゃんけんすることによって交流の輪を拡げる「ふれあいじゃんけん」を重ねていく。そして手賀沼の風景を伝えながら、ついに10kmコースを徒踏する。最後にスタジオで、高校生が「歩くというのは、健康の基本であり、地域の人々が一緒に楽しく汗を流すということで、地域の輪、ふれあいの輪がひろがる、有意義なイベントだと思った。」とまとめる。

この番組で描きたかったのは、「ふれあいウォーキング」という名のとおり、このイベントに参加する人々の交流の様子、そして手賀沼の美しい自然環境や地域の方々の自然保護への取り組みなどであった。高校生レポーターがたくさんの人たちと楽しくふれあえたこと、さまざまな催し物も紹介できたことにより、そのねらいは達せられたと思う。

反省点としては、10キロという長距離を歩きながらの撮影だったため、ウォーキングの終盤からは高校生も大学生も疲れてしまい、あとで使えないような映像を撮影してきてしまった点である。10キロコースをゴールするまで、実際に3時間を要したが、それを10分弱の番組にしてしまうと、そんなに長い距離を歩いたという感覚が伝え切れなかったという思いも残った。

番組の評価としては、「手賀沼の印象が良くなった」、「ウォーキングに参加したくなった」、「高校生レポーターがいきいきとしていて好感が持てる」などというものが多かった。また、「もっと手賀沼の景色が見たかった」、「手賀沼周辺のことについても、もっと掘り下げて見ると良い」、「あと○○kmなどという表示があるとわかりやすかった」などという意見もあった。このような評価は、地域の人々とレポーターとのふれあいや、イベントについての説明に重きを置いたため、手賀沼そのものの映像が少なかったためではないかと考える。

この作品の制作を通じて、地域活動への人々の取り組み、そこでの市民どうしのふれあいの大切さなどを感じることが出来た。10キロのウォーキングを通してたくさんの人と話し、手賀沼の風景を楽しむこともできた。インタビューをした人から「情報大ステーションを見たことがある」と言われたときはとても嬉しかった。