英雄と武器 様々な物語におけるその存在 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
石塚 省二 ゼミ 平成17年度卒業論文
英雄と武器 様々な物語におけるその存在
石橋 邦俊

私がこのテーマを選んだ理由は、以前から、RPG(ロールプレイングゲーム)や、ファンタジー、歴史物の映画、小説などが好きで、特に神話的側面の強い作品に興味を惹かれていたので、そのルーツを探ってみたいと思ったからである。

古来より、歴史のなかで、また神話、伝説という物語のなかで、英雄と呼ばれる人物が様々な国に存在したことは有名である。そしてその傍らには、常に、強大な力を持つ武器(神剣・聖剣・魔剣・宝剣その他諸々)が共にあった。

この論文では、こうした英雄の姿、世界の多種多様な文化の中で生まれた諸々の英雄像、そしてその物語に彩を添えるだけでなく、その英雄の象徴ともいえる物となり、時に持ち主の命を滅ぼす事すらある武器の姿を考察した。また、そうした物語の世界観、英雄、特別な武器などが、現代の物語(ファンタジー、SFなど)にどういった影響を与えているのかも考察した。基本的にギリシャ神話、北欧神話を中心に調べており、様々な国の神話が他にもあるとは思うのだが、範囲が広くなりすぎて、量が膨大になってしまうため、地域を限定した。ヨーロッパ神話の考察といった具合になってしまったが、英雄に求められる力についての考察は、現代に通じるものがあるだろう。