卓球におけるサービスの動作分析 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
石井 政弘 ゼミ 平成17年度卒業論文
卓球におけるサービスの動作分析
堀口 裕之
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本研究は、卓球におけるサービスの二人の違いを比べてどのような差がでるか3次元分析し、その特徴を調べた。

被験者2名は、本大学の学生である。一人は卓球暦が3年程度であり、一人は卓球未経験者である。被験者にはフォアハンドサービスを20球ずつ打たせ、その中で相手に返球されにくいと思われるサービスを1球選び、データ分析に採用した。分析項目は1.ボールの高さ2.身体重心の高さ3.ラケットヘッド速度とした。

ボールの高さでは、サービス後、ネットの上を通ったときの高さを比較すると、経験者は約104cm、未経験者は約106cmであった。身体重心の移動では、インパクト前後に高さの変化が現れ、経験者は約15cmの上下動があり、未経験者は約3cmの上下動の変化があった。ラケットヘッド速度では、インパクトにかけてラケットヘッドの速度が上がり、最高速度を比較すると、経験者は約9.12m/s、未経験者は約4.55m/sという結果となった。

ボールの高さを比較したが被験者二人の差はほぼなかった。ラケットヘッド速度と、身体重心の高さには被験者二人の違いが見られたので、実験結果は、相手に返球されにくいサービスを打つことができるのは、経験者であると考えられる。本実験では経験者、未経験者各1名ずつでおこなったが、被験者を増やし、実験を行えば、より正確な分析を行うことができると思われる。