昆虫食文化-見直される昆虫食- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
茨木 正治 ゼミ 平成17年度卒業論文
昆虫食文化-見直される昆虫食-
武居 裕子

世界には様々な食文化がある。食文化とは、世界の地域、それぞれで昔から親しまれてきた食事の習慣である。そして、その中に「昆虫食」がある。「昆虫食」とは、昆虫をはじめとする、虫を食材として食べる文化である。世界各地に昆虫食の文化があり、日本では長野県が有名である。長野県以外でも、日本の広い地域では「イナゴ」「蜂の子」などが食べられている。しかし、この「昆虫食」というものは、「虫」というイメージにより世間からは「ゲテモノ」扱いされている。これは、昆虫食文化のある地域から考えると非常に悲しいことである。ではなぜ、長野県でよく食べられるようになったのか、そして他の地域で昆虫食の広がり方はどうなっているのだろうか。確かに見た目はグロテスクだが、「昆虫食」にも歴史やメリットがあるはずである。そこで、昆虫の栄養価、なぜ虫が嫌われるのかを踏まえ、どのようにしたら「昆虫食」がより身近なものになるのか、そして「ゲテモノ」の一言で片付けられなくなるのかを考えたい。そして、将来において、人間と昆虫食がどのように関われるのだろうか。伝統食文化を絶やさないためにも、昆虫食文化を見直してみたいと思う。