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茨木 正治 ゼミ 平成17年度卒業論文
たばこの顔見せます たばことパッケージデザインについての研究
大澤 麻衣子

私は、幼少の頃からたばこに興味がありました。後にパッケージデザインにも興味を持ち、喫煙しませんが限定品や、気に入ったパッケージがあると必ず購入します。今では、パッケージに魅了されてしまい、店頭などでたばこを見るとワクワクしてしまいます。そのような理由から論文テーマをたばこに設定しました。現在、たばこは国内外のたばこが何十種類も販売されており、以前のように売れ筋の良いたばこだけが売り出されているのではなく、幅広く、色々なタールのたばこが販売されています。多種類のたばこが登場する度に、パッケージデザインも多種多様化されてきており、グラフィックデザイン性が強調されてきています。たばこというより、パッケージがアートになっているように思えるデザインも増えています。そしてたばこ自体も時代変化とともに、存在が大きく変わってきています。たばこが登場した大昔、薬として人々に愛されてきましたが、次第にたばこはリラックスできる物として、大人の嗜好品として親しまれ、たばこ文化が広がりました。それに伴い、広告宣伝・TVCM.・雑誌広告記載・スポーツ関係のスポンサーなどを含め、たばこ広告がメディア媒体から発信されてきました。俳優なども起用して、たばこを全面的にアピールすることにより、若者層・女性・未成年者にはたばこはカッコいいもの、憧れ、興味を抱かせてしまう広告宣伝影響力があり、彼らが喫煙する傾向にあったとされ、喫煙イコール、人々のスティタスとされていた時代もあった。そして、マスメディア媒体・たばこ・消費者の関係があり、マスメディア媒体と喫煙はリンクされていたが、近年ではたばこ状況が大幅に変化してきています。たばこイコール悪物。喫煙者イコール悪者、という風潮が世の中に流れています。今日たばこは肩身の狭い存在となってしまっており、たばこ規制枠組条約締結により、広告も規制が設けられ、たばこ事業法により2006年7月1日以降出荷のたばこには、パッケージ(箱)に注意書きの表示が義務化されているなど、たばこの規制が厳しくなってきています。私のように、喫煙しないがたばこが好きな人にとって、たばこパッケージは芸術性が高く、また持っているだけでもファッション感覚になると思っていますが、現実問題は厳しいです。しかし、そのような厳しい状況の中でも、続々と新パッケージ・フレーバーたばこ、地域限定たばこと発売されているのも現実です。

以上のことから、パッケージデザインについて研究していく中で、パッケージデザインだけではなく、たばことパッケージデザインの関係であり、たばこだけでも、パッケージデザインだけでも成り立たず、たばこを取り巻く環境とパッケージデザインの両面から調べていく必要があることに気付いたので、たばことパッケージデザインが与える影響力、魅力についてパッケージデザイン研究を軸として、たばこの色々な顔を引き出していきたいです。