都市伝説-その背景と意義- [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
茨木 正治 ゼミ 平成17年度卒業論文
都市伝説-その背景と意義-
石鉢 尚子

本研究は、都市伝説にはどんなものがあって、いつ生まれるのか、都市伝説の定義、なぜ人々に興味を持たれるのか、明らかにしたものである。

第2章で、都市伝説の特徴をまとめ、第3章でジャンル分けし、第4章でそれぞれの一例を挙げた。

また、どのメディアを通じて広まるのか、本学学生を対象にアンケート調査をし、第5章にまとめた。

都市伝説は・(うわさや流言と比べて)複雑な構造を持ち、長い期間語られる・日常の設定に起こる・最近起こったこととして語られる・本当かどうかは二次的、という特徴を持つ。

第6章では、都市伝説がいつ生まれるのか、よく知られるエピソード2つを例に挙げ、その背景を探った。すると現在日本で知られるものの多くは、アメリカやヨーロッパでうわさされる怖い話を、日本の日常で起こったように、話されているものだった。

都市伝説は、エンターテイメントの要素が強い。話す人々によって、よりリアルに、より興味を持たれる内容になっていく。様々なバリエーションがあるのはこのためだ。

都市伝説は、現代の日常に起こったこととして話される。その設定が時代と合わなくなった時、形を変えていくのだろうか。研究の余地がある。