ハンガリーの民俗音楽の様式の調査とそれに基づく作曲 [東京情報大学] [情報文化学科] [平成17年度卒業研究概要集] [平成17年度ゼミのリスト] [ゼミ学生一覧]
西村 明 ゼミ 平成17年度卒業論文
ハンガリーの民俗音楽の様式の調査とそれに基づく作曲
渡辺 威

ハンガリー民俗音楽の様式の調査をし、作曲することを行った。そのためにはハンガリー民俗音楽のハンガリー民俗音楽らしさとはなにかを知る必要がある。それについて文献で調べたところ、ハンガリーの民俗音楽の様式には古いものと新しいものがあることがわかった。そこで、古いものと新しいものの両方の様式にそって曲を作り聞き比べたところ、新しい様式によるものの方が私の思うハンガリー民俗音楽に近かった。

その新しい様式のさまざまな特徴の中で、楽式をA A5 A5 Aという構成、第一列をトニカに終止、旋律はドリア旋法と、いう特徴を選び出した。また、実際のハンガリー音楽CDを分析した結果から、テンポは144BPMと定め、十六分音符が頻繁に現れる、アクセントが一拍目と三拍目に入る、という特徴を付け加えて、両方を盛り込んだハンガリー民俗音楽を作曲した。そして、ゼミのメンバーにその曲を聞かせて、感想を書いてもらった結果、ハンガリー民俗音楽の舞曲らしさが出ていた点や、高音域に問題があることなどがわかった。